いったい何が違う? 航空会社が「LCC」「第3のブランド」を国際線で使い分けるワケ
ANAは、新ブランド「AirJapan」を立ち上げて運航を目指すことを発表した。2023年度後半に国際線へ就航するという。新ブランドはLCCとLCCの中間がほしいというニーズを取り込めるか。
ANAの「第3のブランド」はJALへの対抗か
航空会社といえば、以前はフルサービスキャリア(FSC)と呼ばれる大手航空会社が主だった。しかし近年、格安航空会社(LCC)が登場。大手と一線を画す運賃やサービスなどで、利用者層を広げている。LCCの急速なシェア拡大で、大手航空会社の経営がひっ迫した例も少なくない。
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そんななか、大手航空会社がグループ会社や子会社などとして、LCCとは異なる
「第3のブランド」
を立ち上げるケースも増えている。
ANAは先日、新たなブランドを立ち上げて運航を目指すことを発表した。ANAといえば、LCCのPeach Aviation(ピーチ・アビエーション)に8割出資して子会社化している。新たなブランドは十分なような気もするが、それぞれの「違い」をアピールして運航開始を目指すという。
日本では、2018年にJALが中長距離国際線のLCCブランドとしてZIPAIR Tokyo(ジップエアトーキョー)を設立。コロナ禍である2020年にデビューし、旅客便では苦戦しつつも、貨物便も運航するなどして就航路線を着々と広げている。ジップエアはあくまでLCCだが、今回のANAの第3ブランドの設立はJALへの対抗策と思えなくもない。