ドライバー不足は絶対解消できない! 今後は人材争奪戦時代に突入 物流各社が注力すべきウェブ採用術とは
労働人口が減少する日本において、トラックドライバーの人手不足解消は見込めない。前後編の後編では、人材を確保するために有用なウェブ活用術について、実例を踏まえて紹介する。
採用実現に「飛び道具」は存在しない

「これをやればOK」──採用に関し、そんな飛び道具は存在しない
「肌感覚ではありますが、従業員10名以下など、規模の小さい運送会社からの採用広告出稿が減っています」。採用現場に関する取材に応じてくれたトラコムの小林氏はこのように語っている。
トラックドライバーに限った話ではなく採用活動全体に言えることなのだが、以前と違い、今は「お金さえ出せば人が集まる」という時代ではない。お金を出すことも必要なのだが、手間も掛けなければ結果につながりにくく、かつその費用対効果も年々悪くなっている。
お金というのは、広告費だけの話ではない。給与アップも必要だし、福利厚生の充実も必要だ。手間もしかりで、先に挙げた採用ウェブサイトのメンテナンスだけでなく「どうやったら採用につながるだろう?」と知恵を絞り、福利厚生の充実を図ることも手間のひとつである。
少数精鋭で経営している中小運送会社では、お金も手間もかけられないケースも多いだろう。結果、トラックドライバー採用活動を諦めた運送会社経営者が増え、小林氏の言う「規模の小さい運送会社からの採用広告出稿が減っている」ことにつながっているのかもしれない。