高速バスで横行する「相席ブロック」 彼らは迷惑客か、それとも“神客”か?――格安モデルの死角に眠っていたバス業界の埋蔵金

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高速バス業界は、直前キャンセルによる“相席ブロック”が引き起こす機会損失を逆手に取り、隣席の独占を正規商品化。バスタ新宿利用者102%・便数91%のひっ迫市場で、空間を収益に変える新たな座席戦略が動き出した。

空間を売り始めた高速バス

高速バスイメージ(画像:写真AC)
高速バスイメージ(画像:写真AC)

「相席ブロック」か「空間販売」か――高速バス業界が挑む座席の収益化が勢いを増している。

 高速バス市場で、悪質な直前キャンセルによって隣を空席にする相席ブロックが大きな問題となった。過去にはひとりが10席を確保し、出発直前に9席を払い戻して広大な空間を独占した事例も報告されている(『読売新聞』2025年12月12日付け)。

 ネット予約の浸透は、対面での気まずさを取り払い、こうした行為への心理的な壁を低くした。わずかな負担で空間を私物化する行為に対し、京王バスやJRバス中国は手数料の大幅引き上げで対抗した。

 現在、この課題は厳罰化する対象ではなく、隣り合う二席を独占する「ダブルシート」という新しいビジネスへと移り変わっている。事業者の実例とデータを交え、空間消費の最前線を紐解く。これは、それまで不当に消費されていた空間の価値を、正当な利益へと結びつける大きな転換点だ。

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