サービスエリアの「格差拡大」! 「稼ぐ巨大SA」が地方インフラを食いつぶす? 90年後まで無料化なし、逃げ場なき道路運営の行方とは

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紙の情報誌終了、交通量は19年度比で約8%減。利用が細るなか、SA・PAは収益と集客の両立を迫られている。海老名SAの1日6万人動員に見る、休憩施設の変化と生き残り策を追う。

テナント刷新と地元連携で価値を更新する現場

双葉SA施設内に提示されている山梨情報(画像:都野塚也)
双葉SA施設内に提示されている山梨情報(画像:都野塚也)

 SAに立ち寄ると、入居する店舗の顔ぶれが一定の間隔で入れ替わっていることに気づく。意識して見れば、その変化は小さくない。来訪のたびに新しい発見を用意し続けようとする運営側の姿勢が、そこににじむ。

 全国展開の飲食店もあれば、地元に根差した店もある。契約の条件や期間は施設ごとに調整され、にぎわいが保たれてきた。とりわけ地元企業の参加は重視されている。地域の来歴や特産を前面に出し、その土地でしか得られない体験を用意することが、施設の価値を押し上げている。

 こうした取り組みの背後には、施設の運営側と地元の事業者が、地域を元気にしたいという目線を共有してきた積み重ねがある。NEXCO東日本は2024年、各地の独自メニューを競う「NEXCO東日本ハイウェイめし甲子園」を実施し、存在感を広く伝えた。2026年には第2回の開催が見込まれている。催しを重ねることで味や見せ方を磨き、外へ届ける流れが続いてきた。

 評価の考え方も変わりつつある。売上の数字だけを追うのではなく、周辺地域にどのような影響をもたらしたかが意識されるようになった。施設での体験がきっかけとなり、実際にその土地を訪ねる人が増える。そうした連なりを通じて、地域全体に活気が広がることが期待されている。

 私の地元にある双葉SAでは、甲斐市や周辺の情報を紹介する掲示板が置かれている。高速道路という動線を生かし、地域振興の拠点として役割を果たしている様子が伝わってくる。

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