「夜中にメールを送る課長」「雑な指示を出す部長」 上司を“マナー違反”と罵倒しても全く意味がない理由【連載】上司ガチャという虚構(4)
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部下の努力が「ブラックボックス化」する職場で、夜間メールは増える。進捗の可視化と報連相の構造改善が、上司の不安を減らし、裁量拡大と生産性向上をもたらす最小のレバレッジである。
見えない努力の可視化効果
報連相の技術は、若手や現場メンバーにメリットをもたらす。リモートワークなど非同期環境では、上司は結果しか評価できず、部下の見えない努力がゼロ評価になることもある。適切な報連相は、こうした努力を可視化する最良の手段である。
上司に
「ここまで進めてくれたのか」
「このリスクに気づいていたのか」
とプロセスが伝われば、信頼につながる。信頼はやがて裁量や評価に反映される。効果的に報連相を行えば、余計な干渉を受けにくくなり、仕事の自由度はむしろ高まる。
指示が細かい職場ほど、報連相で逆に自由を得られるという逆説的構造を理解することだ。夜間メールを減らす技術は、上司に気に入られるスキルではなく、任される力を育てる自己防衛策である。この技術を使えば、成長も加速する。