「夜中にメールを送る課長」「雑な指示を出す部長」 上司を“マナー違反”と罵倒しても全く意味がない理由【連載】上司ガチャという虚構(4)
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部下の努力が「ブラックボックス化」する職場で、夜間メールは増える。進捗の可視化と報連相の構造改善が、上司の不安を減らし、裁量拡大と生産性向上をもたらす最小のレバレッジである。
「夜中メール上司」の構造不安
上司が夜中にメールを送る背景には、部下の仕事が
「ブラックボックス化」
している現実がある。マネージャーとして管理可能な人数を超えたメンバーを抱え、自らも現場で成果を出すことを求められる上司は、部下の進捗を十分に把握できない。さらにリモートワークの拡大で、働く場所も時間も非同期となり、進捗はますます見えなくなっている。
この見えないことによる不安が、部下の仕事に対する疑念を生む。
「あいつに任せた仕事は計画通り進んでいるのか」
「クオリティは大丈夫か」
と考えるうち、日中に確認できなかった懸念が夜間にフラッシュバックする。想定外リスクへの恐れから、上司は「念のため」とばかりに夜間に指示や確認のメールを送るのだ。
この連鎖を断ち切るには、部下側が不安のタネを先回りして潰すしかない。日中の業務の息継ぎで、
「結論 → 現時点の差分 → 次の一手」
を簡潔に共有することで、上司の頭の中に常に「問題なし」の状況を接続しておくことが重要である。