「夜中にメールを送る課長」「雑な指示を出す部長」 上司を“マナー違反”と罵倒しても全く意味がない理由【連載】上司ガチャという虚構(4)

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部下の努力が「ブラックボックス化」する職場で、夜間メールは増える。進捗の可視化と報連相の構造改善が、上司の不安を減らし、裁量拡大と生産性向上をもたらす最小のレバレッジである。

判断丸投げ相談のリスク

 相談の場で部下が陥りがちな失敗は、問題の状況説明だけで終わらせることだ。

 これは上司に判断を丸投げする行為であり、不要な負荷を生む。上司の経験や専門知識が浅い場合、部下は問題の背景、現状、考えられる選択肢、それぞれのメリット・デメリット、そして自分の推奨案まで具体的に示す必要がある。

 判断を円滑にするフレームワークとして有効なのがDESC法だ。DESC法は、部下が事実を報告するだけでなく、上司が判断しやすい形で情報を整理・提示するための手順である。

・Describe(描写):事実・状況の客観的な説明
・Express(説明):それに対する自分の意見や感情(建設的に)
・Suggest(提案):解決策としての提案(A/B案など)
・Choose(選択):相手に選んでもらうための選択肢提示と合意形成

この手順で判断負荷を減らせば、上司は

「即座に判断しなければならない」

という精神的圧力から解放され、部下との信頼関係も向上する。

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