「置き配」が普及しても、再配達は増加! 宅配業者に強いてきた功罪を今こそ再考すべきだ

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「置き配」が進んでいるにもかかわらず、宅配便の再配達率が増加している。いったいなぜなのか。

再配達を「無料で」「何度でも」強いてきた功罪

「置き配」のイメージ(画像:写真AC)
「置き配」のイメージ(画像:写真AC)

 これまでのようにユーザーがドライバーに再配達を求め続ければ、ドライバー不足の問題を包含する「ラストワンマイル問題」「宅配クライシス」により欲しいときに欲しいモノが届かなくなるといわれている。

 要はネットショッピングの需要の高まりに、

「ドライバーの数が追いつかなくなっている」

のだ。

 そうでなくても、

・配達ノルマがある
・配達完了1件あたりで報酬が発生する

ドライバーにとって、再配達は「無駄足」でしかないため、一度での受け取りに協力したいところだ。そもそも再配達は、

「荷物の受け取り手にとってもかなり面倒」

と感じるのは筆者だけだろうか。

 物流の諸問題の中でも、ユーザーが当たり前のように宅配業者に

・無料で
・何度でも

再配達を強いてきた功罪は大きい。現在はすでに、これまでの“当たり前”を変えなくてはいけない局面となっている。

 置き配の機能性はこれから向上していく。選択する人が増えるほど、物流の諸問題は緩和されるはずだ。完全なセキュリティー面・品質面の担保はまだまだこれからだが、少し寛容になり、置き配の選択肢を受け入れてみれば受け取り側としての利便性にも気づくだろう。

 再配達の削減は、いちユーザーとして社会貢献できるもっとも簡単な方法であると意識してみてほしい。

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