日韓ショートクルーズが映す“対馬経済”の実態! 「韓国人観光客依存」と人口減少が浮かび上がらせる島の課題とは
韓国・釜山と対馬を結ぶ高速船の再開で、対馬の韓国人観光客数は年19万人に回復した。人口2.5万人の離島経済は、江戸時代の朝鮮通信使以来、日韓交流に大きく依存しており、現代も国境の島の生き残りを映す。
韓国客対応の現場事情
ただ、オーバーツーリズムの弊害は対馬でも見られる。「オソオセヨ(いらっしゃいませ)」と韓国人観光客を歓迎するハングル文字の表示が目立つ町で、八幡宮神社の対応は異なっていた。境内への立ち入りを拒むように、ハングル文字のみの掲示が貼られていた。
翻訳アプリで調べると、内容は以下の通りだった。
「韓国観光客、本殿立ち入り禁止 本神社や参拝客との摩擦により、これ以上団体&個別観光客の出入りを禁止します」
掲示には続けて、措置に至った理由も列挙されていた。
「参拝および祈祷(祭祀)妨害 (建物の無断侵入、大きな音) 日本文化軽視/ゴミ捨て/喫煙/階段占有など」
対馬藩十万石の城下町だった厳原は、その面影が濃厚に残る。特に中村地区の武家屋敷通りでそれは際立つ。韓国人団体客もひっきりなしに訪れていた。ただ、通りに面したある民家の前には「赤ちゃんが寝ています」を意味するハングル文字と、スヤスヤ眠る赤ん坊のイラストが玄関に貼られていた。
そのほか、レストランやホテルでもハングル文字で注意喚起を目にすることが多い。「ここで手を洗わないで」「服をここにかけないで」など、習慣や文化の違いから生じるトラブル防止のためである。