日韓ショートクルーズが映す“対馬経済”の実態! 「韓国人観光客依存」と人口減少が浮かび上がらせる島の課題とは

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韓国・釜山と対馬を結ぶ高速船の再開で、対馬の韓国人観光客数は年19万人に回復した。人口2.5万人の離島経済は、江戸時代の朝鮮通信使以来、日韓交流に大きく依存しており、現代も国境の島の生き残りを映す。

日韓航路の新クルーズ

 パンスターラインの大阪~釜山航路は2002(平成14)年4月に開設された。就航したのは元「さんふらわあ くろしお」(東京~那智勝浦~高知)のパンスタードリームだった。これは日本のフェリーを改装した船である。

 これに対し、パンスターミラクルは韓国の造船所で建造した「韓国初のクルーズスタイルシップ」である。運賃は全体的に値上げされている。片道最低1万円ちょっとで乗れたドリームに比べ、窓なしのインサイドキャビン(定員4人)でも片道2万円。筆者(カナマルトモヨシ、航海作家)が利用したバルコニースイート(バルコニー付き)は5万円である。ただし、インサイドでもロイヤルスイートでも、すべての客室にシャワー・トイレが付く。ミニ冷蔵庫も備えられていた。

 施設も大幅にグレードアップした。屋外プールやジャグジーを備え、デッキではナイトスナックを提供する。フィットネスルームでは出港後のズンバダンスや翌朝のヨガ教室も行う。食事はビュッフェスタイルだが、上級キャビンの乗客はオーシャンビューの特別レストランに案内され、夕食時にはワインや特別メニューが提供される。その他の乗客との差別化が明確になった。ミラクルは単なる国際定期フェリーを超え、日韓ショートクルーズの感覚を味わえる。

 かつては韓国人乗船者が圧倒的に多かったが、現在は日本人40%:韓国人40%:欧米系その他20%と比率も変化した。安価ゆえ大学生を中心とした韓国人若者が目立ったドリームに比べ、ミラクルではクルーズそのものを楽しむ大人の船へと変わりつつある。

 ディナーの後はエンターテイナーによるショウが行われる。現金は賭けられないが、カジノ&ゲームバーもオープンしている。ミラクルの瀬戸内ナイトクルーズは退屈とは無縁の時間が流れる。それは江戸時代の通信使船との最大の違いである。

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