東京ビッグサイトはなぜ「コミケ聖地」になったのか? 25万人動員、交通混乱が生んだ街の変貌とは
東京ビッグサイトで開催されたコミケ106は2日間で約25万人を集客。未整備の交通網や高額食堂が周辺経済を刺激し、大規模イベントが都市インフラと地域収益を同時に動かす実態を浮き彫りにした。
コミケ106来場25万人

2025年8月16日と17日、日本のオタク文化を代表する同人誌即売会「コミックマーケット106(コミケ)」が開催された。夏は8月、冬は12月の年2回で実施される。運営は“激臭問題”に頭を悩ませたが、2日間で約25万人が来場した。会場は江東区有明の東京ビッグサイトである。正式名称は東京国際展示場で、日本最大級のコンベンションセンターとして知られる。
現在の盛況の背景には、東京ビッグサイトの開業と歴史的経緯がある。東京ビッグサイトは1996(平成8)年4月に開業した。中央区晴海にあった東京国際見本市会場の後継施設で、開業以来、多様な展示会や会議に活用されている。
当初の計画は、臨海副都心「東京テレポートタウン」の中核施設として1990年7月に基本設計が公表された。展示用の床面積は8haで、幕張メッセの5.4haを上回り、日本最大規模として注目を集めた。
シンボルの逆三角形管理会議棟は1994年7月にリフトアップされた。重さ6500t、体積14万立方メートルの建物を地上で組み立て、1分間に4.5cmずつ3日かけて高さ23mまでつり上げた。
愛称・東京ビッグサイトは同年11月に決定した。