「養老線」存亡の危機! 人口1.8万の町が赤字線救済に挑戦――町民も巻き込む驚きの窮余策とは
岐阜県南西部の神戸(ごうど)町が町内を走る養老線への支援金を捻出するため、クラウドファンディングで資金募集を始めた。財政力が弱い小規模地方自治体の窮余の一策だ。
地方鉄道再生の資金策

人口減少に陥っているのは、他の6市町も同じだ。沿線7市町と養老線管理機構、養老鉄道が国交省に提出した鉄道再構築実施計画では、利用促進が進まなければ、2026年度の年間乗客数が500万人を割ると予測している。
このため、神戸町は広神戸駅前にパークアンドライド用の無料駐車場や観光交流施設の「ひよしの里」を開設したほか、駅前で年2回のイベント開催、町外へ通う高校生の通学定期券購入助成、町職員による広神戸駅清掃などを進めてきた。沿線7市町と岐阜、三重の両県などで組織する養老線地域公共交通再生協議会は観光需要の掘り起こしに力を入れている。
養老鉄道は自転車ごと電車に乗れるサイクルトレインや沿線の酒蔵で作った地酒を飲めるイベント列車の運行など、あの手この手の利用促進策を打ち出してきた。神戸町と同様に財政規模の小さい池田町と養老町は過去にクラウドファンディングでの寄付金募集を進め、池田町が約1500万円、養老町が約1000万円を集めている。