「宇宙旅行」って、結局いくらするの? 価格破壊で進む個人旅行時代――富裕層が買う体験の資本化とは

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宇宙旅行はかつて国家主導の莫大な投資による特権だったが、近年はスペースXら民間企業の技術革新で費用削減が進む。だが、現実には数十億円規模の高額商品として富裕層に限定され、誰もが気軽に行ける次世代旅行とは程遠い。費用低下の裏に潜む市場の実態と課題を読み解く。

宇宙旅行の商用化

宇宙と人間のイメージ(画像:Pexels)
宇宙と人間のイメージ(画像:Pexels)

 かつて宇宙への旅は国家事業で選ばれた宇宙飛行士だけの特権だった。しかし現在は、資金さえあれば誰でも宇宙旅行に行ける時代が近づいている。

 2021年、富豪の前澤友作氏が日本人初の民間人として国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したことが話題となった。科学や国家プロジェクトの領域だった宇宙が、いまや一般向け旅行パッケージとして販売されている。

 実際に宇宙旅行にはどの程度の費用がかかるのか、注目が集まっている。

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