北陸新幹線延伸 「舞鶴・湖西ルート」がゾンビ復活! 小浜ルートへの不信が生んだ構造変化とは
参院選京都選挙区の論戦で、北陸新幹線の大阪延伸をめぐり、舞鶴ルートや湖西ルートを支持する声があがっている。いずれも過去のルート選定で採用されなかった経緯がある。なぜいま再び議論の俎上に載ったのか。
京都選挙区で延伸が争点に浮上

参院選京都選挙区の論戦で北陸新幹線大阪延伸について舞鶴、湖西ルートを推す声が出ている。ともに過去のルート選定で落ちているが、何があったのだろう。
「京都を破壊する北陸新幹線延伸に決着をつけよう」
「小浜・京都ルートを止めるのがこの参院選だ」
京都市伏見区で街頭演説の女性候補が声を張り上げれば、京都市南区のショッピングセンター前では別の男性候補がボルテージを上げる。
反対運動の高まりに防戦一方に見える小浜・京都ルート派も負けていない。京都市中京区でマイクを握った男性候補は
「府民の懸念を積み残して着工することなどない。懸念解消に向け、説明を尽くす」
と力を込めて反論する。
京都選挙区の2議席を争う9候補のうち、小浜・京都ルート支持はNHK党、立憲民主党、自民党の3候補。日本維新の会、国民民主党、参政党、無所属の4候補は別のルート検討を訴え、れいわ新選組、共産党の2候補は延伸不要と主張している。20日投票の参院選京都選挙区は終盤戦に突入したが、新幹線延伸問題で最後まで激しい舌戦が続く。