北陸新幹線延伸 「舞鶴・湖西ルート」がゾンビ復活! 小浜ルートへの不信が生んだ構造変化とは
参院選京都選挙区の論戦で、北陸新幹線の大阪延伸をめぐり、舞鶴ルートや湖西ルートを支持する声があがっている。いずれも過去のルート選定で採用されなかった経緯がある。なぜいま再び議論の俎上に載ったのか。
迷走する4案再浮上の衝撃

大阪延伸は2016年、福井県敦賀市から小浜市を経て地下トンネルで京都市へ向かう小浜・京都ルートに決まっている。しかし、京都府内の反対運動が高まり、着工できない状態に陥った。
早期延伸を望む石川県議会や日本維新の会国会議員団などは、敦賀市から滋賀県米原市へ南下し、東海道新幹線に接続する米原ルートを推している。
小浜か米原かの二者択一が問題になっていたわけだが、ここに来てそれとは別の2ルート再考を求める声が出てきた。小浜・京都ルートの選定過程で落選した
・舞鶴ルート
・湖西ルート
だ。京都選挙区に出馬した候補者のなかにも再考を主張する声がある。四つのルートが議論される様子は、ルート選定前に逆戻りした感じがする。