リニア中央新幹線だけじゃない! 80年代、横浜で「世界初」営業運転があった! なぜ短命に? 幻の技術と夢の跡
1989年、バブル景気の熱気が生んだ“もうひとつのリニア”が横浜に誕生していた。JALが主導した磁気浮上式車両「HSST」は、最短2034年に延期された中央新幹線よりも先に、世界初の営業運転を果たしていた。その技術と幻の空港アクセス計画を辿る。
半年で終焉した幻のリニア

JR東海が手掛け、東京~名古屋間を結ぶ中央新幹線、いわゆるリニア中央新幹線は、開業時期が不透明な状況が続いている。2027年の開業予定が大幅に延期され、「最短で2034年以降」との見解が示されている。このリニア中央新幹線に採用された技術は、磁気浮上式リニアモーターカーの方式のひとつで、旧国鉄時代からの研究を起源とする「超電導リニア」というものである。
一方、日本のモビリティ業界には、旧国鉄とは異なる技術を用いて磁気浮上式リニアモーターカーの開発に挑んだ勢力もあった。そして、1980年代には神奈川県某所でその技術を活用した営業運転が実現した歴史がある。
しかしそれは、わずか約半年で姿を消してしまった。日本初の営業運転が行われた磁気浮上式リニアモーターカーとは、一体どのようなものだったのか。その背景には、どのような物語があったのか。