リニア中央新幹線だけじゃない! 80年代、横浜で「世界初」営業運転があった! なぜ短命に? 幻の技術と夢の跡

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1989年、バブル景気の熱気が生んだ“もうひとつのリニア”が横浜に誕生していた。JALが主導した磁気浮上式車両「HSST」は、最短2034年に延期された中央新幹線よりも先に、世界初の営業運転を果たしていた。その技術と幻の空港アクセス計画を辿る。

技術の未来へ。「リニモ」とその役割

 横浜博覧会での運行は、2005(平成17)年に開業した「愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)」への技術継承という重要なステップとなった。

 リニモは、世界初のHSST方式を採用した磁気浮上式リニアモーターカーの常設営業路線であり、同年の「愛知万博(愛・地球博)」に合わせて開業した。この路線は、名古屋市東部の藤が丘駅から八草駅までを結ぶ全長8.9kmの区間に敷設され、最大勾配6%にも対応した設計が特徴だ。HSST方式は改良を重ね、より安定した浮上と運行を可能にする技術的進化を遂げた。

 リニモは、地域住民の日常生活を支える交通手段として現在も運行され、地元の生活路線として定着している。

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