EV後進国ニッポンの憂鬱…シェアわずか1.4%! 業界内から漏れる「国内メーカーの消極姿勢」、それでもアウディが日本市場の「潜在力」に賭けるワケ
日本のBEV市場は依然として低迷している。2025年3月の販売データでは、全体の1.4%に過ぎない。アウディはショールーム開設や充電インフラ整備を進めるも、日本市場での認知拡大には依然として多くの障壁が存在している。しかし、同社は顧客接点を増やす努力を重ね、今後の市場拡大を狙っている。
BYD台頭で揺らぐ一強神話

これまでBEV市場はテスラの一強だった。しかし、イーロン・マスク氏の政治的な発言や、AI市場で価格破壊を引き起こしたDeepSeekと同様、BEV分野でもBYDが価格競争を仕掛けたことで、その体制に変化が生じている。
日本ではいまだに中国製品を軽視する風潮が残るが、「まだ大丈夫」という油断の隙を突かれ、技術的に追いつかれた部分もある。
注目すべきは、全固体電池の開発動向だ。トヨタが2027年にも実用化を目指すとされる中、BYDも同年からの投入を発表している。
アウディは、テスラやBYDとはポジションが異なり、直接的な競合ではない。しかし、仮にBYDのバッテリーが数年後も劣化しにくいと評価されれば、BEV市場全体の信頼性が高まり、需要の拡大やリセールバリュー(再販価値)の下支えにもつながる。アウディにとっても追い風となる可能性がある。
問題は、中国という異なるイデオロギーを持つ国の製品をどう捉えるかだ。iPhoneのように中国製でも日本で受け入れられた例はある。では、自動車においても同様の現象が起こるのか。それが今後の焦点となる。