EV後進国ニッポンの憂鬱…シェアわずか1.4%! 業界内から漏れる「国内メーカーの消極姿勢」、それでもアウディが日本市場の「潜在力」に賭けるワケ
日本のBEV市場は依然として低迷している。2025年3月の販売データでは、全体の1.4%に過ぎない。アウディはショールーム開設や充電インフラ整備を進めるも、日本市場での認知拡大には依然として多くの障壁が存在している。しかし、同社は顧客接点を増やす努力を重ね、今後の市場拡大を狙っている。
普及の鍵を握る“安心”の演出

アウディは2022年から「Audi Sustainable Future Tour」と題した全国プロモーションを展開してきた。テーマはSDGs。BEVに対する理解促進を狙った取り組みだ。
一度BEVに乗れば、内燃機関(ICE)車には戻れないほど性能が進化していると、アウディは自信を見せる。しかし、日本市場におけるBEV理解度は依然として高くないという。
「日本の自動車メーカーが積極的にBEVを売ろうとしていない現状では、輸入車メーカーだけで市場を動かすのは難しい」
と関係者は語る。銀座、日本橋、芝公園などでの拠点整備や、レクサスとの急速充電網の提携など、これまでの準備が本格化するのは2025年だ。今後は、これらの布石が実を結ぶことが期待されている。
BEVの普及と充電インフラの拡充は「鶏と卵」の関係にある。どちらか一方が先行しても意味はない。現在、サードパーティーによる急速充電施設の展開は鈍く、自動車メーカー自身が対応を迫られているのが実情だ。
日本人とドイツ人の両親を持つシェーパース・ブランド・ディレクターは、日本人が保守的な国民性を持つことをよく理解している。だからこそ安心を作り出すことが何より重要だと語る。アウディは今後も、日本人の信頼を得るために地道な努力を続けていく方針だ。