賛否両論の「電動キックボード」、乗っちゃダメな人の特徴とは? 350km走破の筆者が解説する

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電動キックボードの規制緩和を盛り込んだ道交法改正案が閣議決定されたことで、注目の集まる小型の電動モビリティ。新しいジャンルとして定義されようとしている電動モビリティが、どのような人に向いているのか解説する。

規制緩和の道交法改正案、国会審議へ

350kmを走破した筆者愛用の電動キックボード(画像:渡辺たかとし)
350kmを走破した筆者愛用の電動キックボード(画像:渡辺たかとし)

 政府は2022年3月、電動キックボードの規制緩和(16歳以上、運転免許不要)などを盛り込んだ道交法改正案を閣議決定。それにより小型の電動モビリティが世間の注目を集めている。

 新しいジャンルとして定義されようとしている電動モビリティは、どのような人に向いているのか。

閣議決定の内容とは?

 小型の電動モビリティは現在、原付(原動機付き自転車)の区分に分類されている。それらの乗り物が今回の閣議決定により、原付とは異なる新しい乗り物のジャンルとして、一般にも適用されようとしているという状況だ。

 政府は、この目標を達成するために「多様なモビリティ普及推進会議」を進めてきた。新しいジャンルはこの会議案の中で、次のように提案されている。

・電動車いすや、シニアカーなどが属する「歩道通行車(6km/h以下程度)」
・速度を抑えた電動モビリティなどが属する「小型低速車(15km/h以下程度)」
・速度を制限しない電動モビリティなどが属する「既存の原付(15km/h超)」

 この議論は、いきなり降って湧いた話ではない。2020年10月から行われた「自転車通行帯」での実証実験や2021年4月開始の「ヘルメット無し」の実証実験など、社会実装に向けた取り組みが近年積み上げられてきた。

 その新しい乗り物のジャンルとして定義されようとしている電動モビリティが、どんな人に向いているか考えていく。

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