賛否両論の「電動キックボード」、乗っちゃダメな人の特徴とは? 350km走破の筆者が解説する

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電動キックボードの規制緩和を盛り込んだ道交法改正案が閣議決定されたことで、注目の集まる小型の電動モビリティ。新しいジャンルとして定義されようとしている電動モビリティが、どのような人に向いているのか解説する。

電動モビリティのメリット・デメリット

電動キックボードの前輪部分(画像:渡辺たかとし)
電動キックボードの前輪部分(画像:渡辺たかとし)

 筆者は電動キックボードについて、原付相当の乗り物であることからガソリン仕様の原付と比較して評価している。しかし規制緩和の適用によって運転免許が不要となれば、電動アシスト自転車と比較するなどまた別の見解が出てくる。

 この前提を基に言えることは、電動モビリティのメリット・デメリットは表裏一体で、いずれも「乗り始めるまでの意識的なハードルが低いこと」だと考えている。

 意識的ハードルが低い理由は端的に言えば、子どもの頃から親しみのある乗り物がベースになっているという点だ。

 例えば電動バイクは「自分でこがなくてよい自転車」のイメージであり、電動キックボードは昔遊んだことのあるキックボードがモーターの力で走るイメージ、『名探偵コナン』に登場するスケートボードとの類似性など、乗り物という大きなくくりの中でも若年世代との親和性が非常に高い。

 一時期、テレビの街頭インタビューなどでも「この乗り物に免許がなぜ必要なのか」といった声がしきりに紹介されていた。若い世代がそうした印象を抱くのも、この意識が根底にあるからと言えるかもしれない。

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