賛否両論の「電動キックボード」、乗っちゃダメな人の特徴とは? 350km走破の筆者が解説する
電動キックボードの規制緩和を盛り込んだ道交法改正案が閣議決定されたことで、注目の集まる小型の電動モビリティ。新しいジャンルとして定義されようとしている電動モビリティが、どのような人に向いているのか解説する。
電動モビリティが向いている人、3条件

筆者は、電動キックボードに乗り始め、総走行距離350km以上使用した。その経験をふまえ、電動モビリティの利用が向いている人について条件を三つ提示する。
条件1:ガソリン仕様原付の経験がない人
まず、最大の条件は、ガソリン仕様の原付を持っていない、または乗ったことのない人。そうした人にお薦めだ。
理由として、ガソリン仕様の原付と電動モビリティでは1回の満タン(電動の場合は満充電)で走行できる距離に圧倒的な差があること。また、ガソリン仕様の原付と比べて電動モビリティは、外気温による性能の変化が大きいことが挙げられる(10度前後以下では、性能が低下する)。
例えば、月に1度満タンにしておけば十分に使えるガソリン仕様の原付と、毎週充電しなければならない電動モビリティ、どちらが自分の生活スタイルに合っているか? と考えてみるのも、どちらかを選択する際のよい手掛かりとなるだろう。
条件2:荷物の少ない予定が多い人
次に、電動モビリティは、少ない荷物で行動する人にお薦めしたい。小型の電動モビリティでは収納スペースが少なく、拡張もしにくいケースが多くあるからだ。
筆者の場合は、原付に該当する電動キックボードを使用するため、自賠責保険や、登録証を携帯する必要があり、ショルダーバックを併用している。
電動キックボードを使って、大荷物を伴う日本一周を敢行した人にインタビューしたときは、登山用のリュックを背負っていたと語ってくれた。