キッチンカーはなぜ「すぐ潰れる」のか? 料理が「見本と全然違う」のクレームも! 一期一会の裏に潜む経営難、移動飲食ビジネスの光と影とは

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キッチンカー業界は、顧客ロイヤリティプログラムや新たな営業エリアの開拓で成長を加速。季節限定商品やオンライン予約、デリバリーなどで差別化を図り、安定した集客を目指す事業者が増加中。

半年に1回が最多、日常利用は限定的

キッチンカー(画像:写真AC)
キッチンカー(画像:写真AC)

 そんなキッチンカーだが、その利用頻度はどのようになっているのか。橋本商会(京都府京都市)が2024年8月に実施したインターネット調査(有効回答数200人)によると、キッチンカーを利用したことがある人のうち

「半年に1回程度」

と回答した人が55人で最も多かった。次いで「1か月に1回程度」が44人という結果となった。

 この結果から、多くの人がキッチンカーを特定のイベントや機会に利用していることがわかる。特に、季節ごとのフェスティバルや地域の催しなど、非日常的なシチュエーションでの利用が主流だ。

 一方で、週1回以上の頻度で利用している人は少なく、キッチンカーを日常的に活用するケースは限られている。また、「数年に1回程度」と回答した人も24人おり、キッチンカーは定期的に訪れる飲食店というよりも、特別な機会に楽しむ存在として認識されていることがうかがえる。

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