EVで「暴走族」はおかしい? エコなのか迷惑なのかどっちやねん! 新時代の反逆行為とその矛盾を考える

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EVの普及が進むなか、静かな加速を見せるEV暴走族が現れる可能性が浮上している。エコで持続可能な移動手段であるEVが、反社会的行動の象徴となる矛盾に直面するなか、移動の自由と社会的責任のバランスをどう取るべきかが問われる。技術進化と倫理の交差点に立つEV時代を生きるための「走り方」とは。

EV暴走族の登場というフィクション

不良とEV充電(画像:写真AC)
不良とEV充電(画像:写真AC)

 夜の住宅街に響く爆音。エンジンをふかしながら集団で走り抜ける暴走族の姿は、かつて日本の高度経済成長期からバブル期にかけて「若者の反抗文化」の象徴として存在感を放っていた。

 しかし、時代は変わり、ガソリン車の存在感が薄れ、電気自動車(EV)の急速な普及が進むなかで、奇妙な光景が各地で目撃されるようになっている――。

 今回は、未来に起こりそうなこんな「フィクション」を通して、今後の移動手段における課題を考えてみよう。

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