三菱自はなぜ「経営統合」を見送るのか? 独自路線で生き残れる? 78万台vs300万台……見送りのリスクとASEAN市場の未来を考える
三菱自動車は、ASEAN市場で約3割のシェアを誇り、今後も成長を牽引する重要な地域として位置づけている。しかし、ホンダ・日産との経営統合を見送り、自社の独自路線を選択した背景には、競争激化やブランド価値の希薄化に対する懸念がある。自社の強みを生かしつつ、技術革新と市場適応力を維持するための戦略が問われる。
三菱自、競争優位を守る戦略の行方

ASEAN市場は成長ポテンシャルが極めて大きい一方で、中国メーカーの積極的な進出により競争が激化する見込みだ。
三菱自がこの地域での優位性を維持するには、柔軟な戦略と独自の強みを活かした取り組みが欠かせない。競合他社との競争と協業のバランスを慎重に見極めながら、市場に最適化したアプローチを展開することで、持続的な成長を実現する必要がある。
三菱自は1月末をめどに経営統合への合流可否を最終判断する予定だ。この動きは同社の今後の戦略に大きく影響を及ぼす可能性があり、その決定を注視する必要がある。