和歌山県の鉄道「総崩れ」の危機? 年間30億円の赤字垂れ流し区間も! 人口維持さえ難しい現状、国への要望だけで路線を守れるのか

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和歌山県を走る鉄道は、急激な人口減少と車社会の進行で利用者が減り、危機的な状況に陥っている。特に、利用促進の協議が進められているJRきのくに線の白浜以南は、将来が不安視されている。

車社会の進行、地方鉄道の未来を考える

御坊駅で出発を待つ紀州鉄道の気動車(画像:高田泰)
御坊駅で出発を待つ紀州鉄道の気動車(画像:高田泰)

 このため、和歌山県は国の2025年度予算に対する重要要望で黒字路線の利益を赤字路線に配分するルール作りや赤字路線の設備維持、修繕に対する支援拡充を求めた。和歌山県総合交通政策課は

「地方の鉄道路線は地域経済や住民の暮らしを支える重要なインフラ」

と訴える。しかし、沿線は人口維持さえ難しい。コンパクトシティ(公共施設や商業施設、住居などを短時間でアクセスできるように配置された都市)の推進は目に見える形になっておらず、車社会の進行がとどまる気配もない。

 それでも自治体が鉄道を残したいと考えるのであれば、やるべきことは利用促進や国への支援要請だけなのだろうか。限られた予算のなかで実行可能な方策があるのか、あらためて考える時期に来ているようだ。

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2025年1月10日に公開された記事に一部誤りがございました。編集部にて慎重に確認を行い、記事の内容に影響を及ぼす箇所と判断したため、修正を行いました。読者の皆さまにはご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。引き続き正確な情報をご提供できるよう努めてまいります(2025年1月23日)。

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