長崎・熊本・鹿児島の「この場所」に、なぜ橋を作らないのか?

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「三県架橋」構想は、天草の交通アクセスを劇的に改善し、経済活動を促進する鍵となる。歴史的文化が根付く天草市は、漁業や商業が活発だが交通の不便さが課題。橋の建設により、観光客の増加や地元産品の流通が期待され、地域経済のさらなる発展が見込まれる。

交通網整備の急務

快速あまくさ号は、乗り換えが不要で便利だ。2020年撮影(画像:碓井益男)
快速あまくさ号は、乗り換えが不要で便利だ。2020年撮影(画像:碓井益男)

 三県架橋の最大の目的は、交通利便性から見放された地域を活性化することだ。

 しかし、その実現には険しい道のりが待ち受けている。この構想は1998(平成10)年に国の第5次全国総合開発計画に盛り込まれたものの、2008年には調査が中止され、事実上凍結されてしまった。

 現在は、2015年に策定された「国土形成計画」で

「長期的視点から取り組む」

と位置づけられているが、国レベルでの具体的な進展は見られない。

 とはいえ、地域レベルでは構想の実現に向けた取り組みが続いている。2023年12月には、鹿児島県出水市で三県の代表者が集まり、構想の実現に向けて協力していくことに一致した。

 この構想が示すのは、交通網が整備されているにもかかわらず、依然として利便性のない地域が存在することだ。少子高齢化が進むなかで、見捨てられた地域を作らないためにも、さらなる交通網の整備が不可欠である。

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