宇都宮LRT「西口延伸」は本当に成功するのか? 開業約1年で振り返るべき、「富山ライトレール」があまり活性化につながらなかった3つの理由とは
「芳賀・宇都宮LRT」は宇都宮市の発展を加速させ、開業から半年で37万人が利用、地価も上昇している。今後の成功のカギは、中心市街地の魅力を向上させ、郊外の商業施設との差別化を図ることだろう。
LRT西口延伸で2駅直結

この成功を受け、宇都宮市のさらなる発展のために期待されているのが、2030年代前半の開業を目指すLRTの「西口延伸計画」だ。計画ではJR宇都宮駅西口から県教育会館まで約5km・12停留所の延伸を予定している。これにより、
「JR宇都宮駅と東武宇都宮駅がLRTで接続」
することになる。宇都宮市は1885(明治18)年に現在のJR宇都宮駅が日本鉄道の駅として開業。その後、1931(昭和6)年に東武宇都宮駅ができた。
「栃木の謎! JR宇都宮駅と東武宇都宮駅、なぜ「2km」も離れているのか」(2023年3月12日配信)にも書いたが、後発の東武宇都宮駅が刑務所跡地などの公有地の払い下げを利用して市の中心部に建設されたのに対し、JR宇都宮駅は郊外に位置した。その結果、両駅間の距離は直線で1.6kmとなり、JR駅と市街地の間をバスが二極構造で循環する交通体系となった。
LRTの延伸により、新市街として開発が進むJR宇都宮駅の東側と市街地中心部が一体化する。これにより、広いエリアの活性化が期待される。しかし、この野心的な計画を成功させるためには、先例に学ぶ必要がある。ここで注目すべきは、日本のLRT導入の先駆けとなった富山市の経験である。