新幹線が停まるのに、埼玉「本庄早稲田駅」がいまいち栄えていないワケ 開業20年なのになぜか

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本庄早稲田駅は、早稲田大学と密接に結びついた歴史を持ち、地域振興や新幹線利用の拠点として重要な役割を担っている。しかしイマイチさえないのはなぜだ。

停車本数不足

本庄早稲田駅(画像:写真AC)
本庄早稲田駅(画像:写真AC)

 当初、本庄早稲田駅には埼玉県北部を通勤圏とする役割が期待されていた。東京から本庄駅までは高崎線経由で2時間あまり。それが新幹線なら約50分(おおむね46分)。ゆえに本庄は

「東京の通勤圏」

として発展すると考えられていたのだ。そうならなかったのは、一部の時間帯を除けば停車する新幹線は

「1時間に上下各一本」

と少なかったことだ。このため、遠回りでも熊谷駅や高崎駅を利用する人も多かった。

 これに加えて前述のとおり、再開発事業が縮小された。新設されたのはわずかな大学院で、学生街が形成されるほどではなく人口は少ないままだった。駅はできたが周辺の開発が進まず、

「人口が少ない = 駅利用者が少ない」

ために、余計に発展は遅れてしまったのだ。

 そして20年目を迎えた今はどうなったのか。駅北口にはショッピングモールもでき、ロードサイド店舗も並ぶようになった。「本庄新都心」とはなっていないが、開発は進んだ。

 北陸新幹線の敦賀延伸を前に、本庄早稲田駅を取り上げた『福井新聞』2023年6月17日付では整備された南口の「早稲田リサーチパーク地区」では

「住宅ゾーンに約550世帯が暮らし、物件が足りないほどの人気エリア」

とし、広い道路、公園といった環境面に加えて

「早稲田ブランドによって選ばれている」

としている。もっとも、その一方で

「東京から来る人は、時間がかかっても料金の安い在来線を使う」

と現状の問題を記し、にぎわいを生む施設を求める声が根強いことにも触れている。

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