「高学歴な人」ほど移動中にスマホ操作 東大3000人調査で分かった“意外な相関関係”とは

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人々の移動と、さまざまなメディアを利用する「情報行動」は、どのように行われているのか。東京大学による調査をひも解き、その特徴を探る。

移動と「情報行動」の結びつき

電車の中でスマートフォンを操作する人のイメージ(画像:写真AC)
電車の中でスマートフォンを操作する人のイメージ(画像:写真AC)

 古くから人々にとって「移動すること」は、さまざまなメディアや情報機器を利用する情報行動と結びついていた。

 身近な移動のシーンでは、鉄道の車内で新聞や本・漫画を読むことや、自動車内でラジオや音響機器(カーステレオ)を聞くことが代表的な情報行動であった。現在ではこれらの多くがスマートフォンに集約されるとともに、SNSや動画などのインターネットの利用を目にすることも多くなった。

 こうした移動中での情報行動は、社会全体としてどのように行われているのだろうか。ここでは、以前から日常生活での情報行動について行われてきた全国調査(「日本人の情報行動調査」)のデータをひも解くことで、その実態を明らかにしたい。

3000人調査の結果を読み解く

「日本人の情報行動調査」は1995(平成7)年から5年おきに東京大学の社会情報研究所(現・東京大学情報学府情報学環)によって行われてきた調査で、10代から60代を中心とした約3000のサンプル(調査対象者)を標準に、人々が1日の中で行う情報行動を場所とともに記録したものである。

 データは対象者みずからが時間帯ごとに行動を調査票に記録したものを、5分単位でカウントする形式(日記式)を取っている。場所については自宅・職場(学校)・移動中という分類の中から選択されているので、移動手段までは記録されていない。

 以上に注意した上で、13歳以上から69歳を対象とした2015年のデータによる結果を見ていこう。