「高学歴な人」ほど移動中にスマホ操作 東大3000人調査で分かった“意外な相関関係”とは

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人々の移動と、さまざまなメディアを利用する「情報行動」は、どのように行われているのか。東京大学による調査をひも解き、その特徴を探る。

とりわけ多い「SNS利用」の意味

 現在でこそインターネットの利用は全世代に広がっている傾向があるが、もともとは大学卒以上に利用される傾向が強かったメディアであり、現在のソーシャルメディアについても高学歴者に利用者の割合が高くなる傾向が見られる。

 移動中の情報行動が持つ意味についてはまだ研究が少なく、今後さらに検討する必要がある。

 ただし移動の合間も利用することが、特定のメディアによる情報への強い関心や“のめり込み”といった人々の傾向に関係するのであれば、ソーシャルメディアは、特に大学・大学院卒の人々の日常世界との結びつきを強く持ったメディアであると考えることができるかもしれない。

出典:是永論「移動と情報行動」、橋元良明編『日本人の情報行動2015』東京大学出版会(2016年)

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