地方路線バスは崖っぷち! 修学旅行のために「高速バス運休」という異常事態、もはや公金投入しかないのか【連載】ホンネだらけの公共交通論(14)
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修学旅行の輸送ニーズは高まっており、高速バスを運行できない事業者もある。今後、大丈夫なのか。
コミバス契約解除の可能性

また、自治体が地元のバス会社やタクシー会社に委託しているコミュニティーバスでも、肝心の路線バスが維持できない場合、全国的に契約更新時に解除する事業者が出てくる可能性がある。
このように、バス会社は、路線バス、コミュニティーバス、高速バス、貸し切りバスの
「どれを優先するか」
を決めなければならなくなる。経営上、慎重な選択を迫られているのだ。
また、地域交通の世界では、バスドライバー不足で非効率な鉄道からの乗り換えができないという深刻な事態も生じている。
生活者はこの事態を重く受け止める必要があるが、前述のように、安定収入を得やすい高速バスや貸し切りバスの経営改善には、やはり公的補助金を投入してバス事業を支援することが有効である。
これと並行して、利用者の必要な負担を考え、地域交通維持の観点からバス事業を支える制度設計を今一度行う必要がある。そうしなければ、地域交通の崩壊は避けられない。