地方路線バスは崖っぷち! 修学旅行のために「高速バス運休」という異常事態、もはや公金投入しかないのか【連載】ホンネだらけの公共交通論(14)
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修学旅行の輸送ニーズは高まっており、高速バスを運行できない事業者もある。今後、大丈夫なのか。
地域社会への影響と路線維持

2023年11月、NHK『おはよう日本』に筆者が出演した際、金沢地区を走る北陸鉄道のバス転換の難しさが放送された。経営状況が厳しい北陸鉄道石川線については、沿線自治体と協議しながら“地域の足”としてどう守っていくかを議論してきた。
ローカル鉄道路線は、線路や車両、架線などの維持が困難なため、道路インフラに依存するバス輸送への転換が各地で議論されてきた。しかし、北陸鉄道石川線のバス転換は当面見送られ、沿線自治体の財政負担を前提に鉄道路線として存続することが合意された。
東京発からの全長36mの2両編成で、ドライバーひとりが運転する。最大400人の乗客を運べるが、バス高速輸送システム(BRT)に転換すれば、混雑に対応するために4~5人のバスドライバーが必要になる。
完全自動運転が実現するまでには、技術の向上とシステムの確立にまだ相当な時間がかかる。それまで、バス転換は難しい状況が続くだろうし、路線バスドライバー不在という現象が地域社会に与える影響の大きさを痛感している。