大型客船でまったり船旅 「東京九州フェリー」がまだまだ“穴場”なワケ

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大型の客船でそれなりの設備もあって、かつハードルが低い船旅はないだろうか。実は、手軽な価格で大きな船による船旅を満喫できる方法がある。それは、長距離フェリーだ。

部屋タイプと追加料金

船室・ツーリストA(画像:SHKライングループ)
船室・ツーリストA(画像:SHKライングループ)

 気になる運賃だが、11月1日時点の情報では、年末年始時期を除く(期間A)の場合、大部屋のツーリストAを使用する最も安い運賃で1万2000円だ。ただし、年末年始時期(期間B)は1万8000円となる。大部屋といっても、なかはカプセルホテルのように仕切られているので、ひと昔、ふた昔前の大きな床での雑魚寝とは一線を画している。

 もちろん、個室やスイートなど部屋のグレードを上げられる。期間Aでは、基本運賃の1万2000円に部屋のタイプにより6000円から7万2000円のルームチャージを上乗せする仕組みとなっている。

 普段は旅客定員268人の「はまゆう」「それいゆ」で運航されているが、いずれかの船がドック入りするときは、SHKライングループが敦賀~苫小牧間で運航している「すいせん」が使用されている。「すいせん」は、定員が約600人と増えるだけでなく、和室の個室や設備のグレードが若干変わるので、狙い目といえよう。なお、「すいせん」の運航日は、インターネットで公開されている配船表で確認できる。

 東京九州フェリーに乗船すると、大きな吹き抜けのエントランスホールが出迎えてくれる。正直「この設備が、定期航路のフェリーか」と驚くばかりである。客室は4階から6階に分かれていて、地上にある建物と遜色ないといっていい。

 運航ダイヤを見てのとおり、お日さんが上がっている時間帯を丸のまま船で過ごすことから、施設も充実している。レストランや売店、ミニシアター、カラオケ、ジムスペース、展望浴場、サウナ、露天風呂、シャワールーム、バーベキューが楽しめるデッキなど1日だけ過ごすぶんには十分だろう。

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