「フェリー = 快適じゃない」と思っている人が、どう見ても“時代遅れ”なワケ さんふらわあの先進性を解説する

キーワード :
, , ,
大手海運会社の施策に大きな変化が訪れている。それは、フェリーの快適装備を「豪華客船レベル」に充実させていることだ。もはや「単なる移動手段」ではない。

「フェリー」「クルーズ客船」の大きな印象差

「さんふらわあ くれない」(画像:商船三井)
「さんふらわあ くれない」(画像:商船三井)

 日本国内の交通手段としてのフェリーに対して、多くの人はどのような印象を抱くだろうか。

 それはフェリーを一度でも利用したことがあるかないかで変わるかもしれない。とはいえ、基本的には

・快適性には無縁だ
・自分にはあまり関係ない
・飛行機や新幹線でよい
・スピードが遅くて時間が掛かる
・長距離トラックを効率的に運ぶ
・離島を結ぶ数少ない交通手段である

といったようなことに集約されるだろう。

 一方、同じ船とはいえ、クルーズ客船には

・豪華な世界一周の旅
・リタイアした裕福なご夫婦の優雅な旅行スタイル
・フロリダを出港しカリブ海を巡るお気楽観光
・非日常空間な観光旅行

といった対極の印象を抱くに違いない。

もはや「単なる移動手段」ではない

クルーズ客船(画像:写真AC)
クルーズ客船(画像:写真AC)

 しかしここに来て、日本国内でフェリーを運航している大手海運会社の施策に大きな変化が訪れている。それは、使用船の

・大型化
・高速化

さらには快適装備を

「豪華客船レベル」

に充実させた新造船を次々と投入していることだ。まさしく、フェリーのイメージアップである。そこに垣間見えるのは、

「フェリー = 単なる移動手段」

という認識を超えた、クルーズ客船を思わせる新たな商品性確保へのチャレンジである。こうしたプレゼンテーションは、まさしく攻めのビジネススタイルにほかならない。

全てのコメントを見る