大型客船でまったり船旅 「東京九州フェリー」がまだまだ“穴場”なワケ

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大型の客船でそれなりの設備もあって、かつハードルが低い船旅はないだろうか。実は、手軽な価格で大きな船による船旅を満喫できる方法がある。それは、長距離フェリーだ。

飛航空機、新幹線、バスと比較

船内のレストラン(画像:SHKライングループ)
船内のレストラン(画像:SHKライングループ)

 大海原と潮岬や足摺岬といった地上側の景色そして充実した設備で、移動という実用面とワクワク感満載の船旅がセットで1万2000円ならお得といっていいくらいなのかもしれない。

 ここで、他の交通手段の所要時間と運賃を比較してみよう。

・航空機(羽田~福岡):約2時間、4万1800円(ANAFLEXD通常期間)
・新幹線(東京~博多):約6時間、2万3810円(のぞみ指定席)
・高速バス(新宿~博多):約14時間、1万7000円(西日本鉄道はかた号窓口購入)

 航空機や高速バスの料金は、運営会社や購入時期、各種割引で幅があるので評価が難しいところだが、ただはっきりしているのは、所要時間が約21時間の東京九州フェリーが最も遅いことだ。

 時間が許されるのであれば、高速バスの14時間より、1万2000円でゆったり過ごせて、風呂にも入れる東京九州フェリーが魅力的に思えてくる。東京九州フェリーの泣き所があるとすれば、

・新門司発着であり乗り換えが必ず生じる
・夜間の発着となる

ことだろうか。

 とはいえ、東京九州フェリーの長すぎず短すぎずの程よい船旅は魅力的であり、単純な移動手段というより、車やバイクと移動する、船旅そのものを満喫したいといった目的ありきの場合の選択肢に十分なり得る。

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