昭和レトロな「アーケード商店街」を復活させるためには何が必要か

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日本のアーケード街の多くは、昭和の高度成長期に完成した。当時としては革新的であり、多くの商店街が導入を競った。しかし、現在はシャッターを閉めたままの店が多く、昼間でも薄暗い商店街も少なくない。

アーケードの撤去理由

アーケード商店街(画像:写真AC)
アーケード商店街(画像:写真AC)

 全国各地の商店街で撤去が相次いでいるアーケードだが、その始まりはいつだったのだろうか――。

 アーケードのある商店街は、戦後すぐに日本の各地に登場した。雨の日でもぬれずに買い物ができ、当時は近代的でおしゃれの象徴であった。しかし、シャッターを閉めたままの店が多く、昼間でも薄暗い商店街も少なくない。結果、アーケードの撤去が次々と行われている。果たしてアーケード商店街の未来はどうなるのであろうか。

 まず、アーケード撤去が相次いでいる理由をまとめてみよう。理由のひとつは、アーケード設備そのものの老朽化である。日本のアーケード街の多くは、昭和の高度成長期に完成した。当時としては革新的であり、多くの商店街が導入を競った。

 しかし、建築から30~40年が経過し、アーケードの劣化やデザインの古さが目立つようになってきた。さらに、劣化から来る耐久性の問題で、損壊する例も見られるようになった。近年撤去を決めた商店街では、この「老朽化」を理由とするものが目立つ。

 もうひとつの理由は、大型ショッピングモールとの競争に敗れた結果、空き店舗が増加していることである。また、小規模・零細の商店経営には後継者不足の問題も重なっている。このように、かつては天候に左右されず買い物を楽しめる最先端の存在だったアーケードは魅力を失い、客足の去った商店街では維持管理そのものが、負担となっているのである。

 そこで各地の商店街では現在、アーケード撤去と同時に歩道や舗装の改修などのリノベーションを行い「暗い」「さびれた」からの脱却を図っているのだ。

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