京都につながる街道「京の七口」 あなたはいくつ知ってる?
京都につながる街道を意味する「京の七口」。現地を歩いてみるとわずかではあるが往時の面影を感じられる。
京都の“七つの口”とは何か
今日は、京都の“七つの口”について話をしよう。七つの口とは、いったい何を指しているのだろうか。人間の口に関する、あるいは胃袋に入るものに関するものと思えなくもない。
正解を先にいうと、口とは京の都につながっている
「街道の出入り口」
をいう。
今では、いかにも街道の出入り口だと示すようなものは残っていないが、
・京都市営地下鉄烏丸線の鞍馬口駅
・JR嵯峨野線の丹波口駅
といった駅名やバス停のほか、通りの名称(鞍馬口通り)、地名(粟田口)として残っている。
京の都につながっていた街道およびその出入り口を実際に数えてみると、七つどころか、八つ、九つになる。7という数字は、日本の律令(りつりょう)時代における行政区画の区分である五畿七道(ごきしちどう)に由来しているともいわれている。また、時代により6口、10口にもなったりしたそうだ。