東海道の旅、江戸から伊勢までの「旅費」はいくらだった? トラップだらけの道中をたどる
江戸時代の旅は大抵、徒歩だ。そうなると日数がかかるというわけで、心配になるのが宿代、宿泊費である
参詣にかこつけた物見遊山の江戸の旅

新型コロナが5月8日をめどに5類に移行する方針を受け、レジャーが大きく変わりそうな今春。江戸の人々にとっても、旅行・レジャーは大きな楽しみであった。
この火付け役となったのが、1802(享和2)年に発行された「東海道中膝栗毛」だ。十返舎一九による「東海道中膝栗毛」は1814(文化11)年まで8編に渡り読み継がれた大ベストセラーで、弥二さん喜多さんのコンビがお伊勢参りのため江戸から旅立ち、東海道の行く先々で騒動を巻き起こすという観光エンタメ本。
この本があまりに大好評であったため、草津温泉や木曽街道、中山道などの街道で続編が書き継がれた。
この観光案内本に触発された庶民たちは、伊勢参りや大山参り、善光寺参りなどを目的に出掛け、道中で湯治や物見遊山を楽しんだ。そうなると、どうしても必要となるのが路銀、つまり
「旅費」
である。