海外の「トレカコレクター」がわざわざ日本にやって来るワケ 越境ECとインバウンド増加の関係を考える
本稿では、ネット上の施策である越境ECと、現実世界における人の移動との関係について考えてみたい。
越境EC利用者増にSNS

国内ECに落ち着きが見えるなか、越境ECが伸びている背景には何があるのだろう。ネット上のEC施策とリアルの施策はどのような関係があるのだろうか。
それについてBEENOSの本間氏は
「InstagramやTikTokを中心としたSNSで海外の消費者が日本のものを知る機会が増えている」
と話す。
日本の商品を購入するには、越境ECと訪日して現地で購入するふたつの方法がある。ECの方が購入のハードルが低く、顧客も多いが、日本に何らかの魅力を感じていることは間違いない。越境ECが可能な国には似たような商品が存在すると考えるのが自然だ。あえて日本製品を選ぶのである。
日本人にとって、ECはコロナ禍で成長したというイメージが強い。しかし、本間氏は
「コロナ禍で新たに需要が生まれたというよりも、もともと需要があったものが、コロナ禍で加速したという印象です」
という。
コロナ禍の巣ごもり需要が、Netflixなどの動画配信サービスの成長につながった。
「日本の情報に触れる機会が増えたため、日本に関心を持つ人も増えたのでは」(本間氏)
接点が増えれば増えるほど、日本に愛着が湧き、訪日したいと思う人も出てくる。インバウンドは日本へのロイヤルティーが高いため、帰国後も越境ECを利用する可能性が高いという。越境ECとインバウンド増加にはこのような関係がある。