海外の「トレカコレクター」がわざわざ日本にやって来るワケ 越境ECとインバウンド増加の関係を考える

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本稿では、ネット上の施策である越境ECと、現実世界における人の移動との関係について考えてみたい。

トレカ購買者の客数アップ

トラストハブのウェブサイト(画像:トラストハブ)
トラストハブのウェブサイト(画像:トラストハブ)

 中古トレーディングカード(以下、トレカ)の越境ECサイトを運営するトラストハブ(東京都千代田区神田佐久間町)は、越境ECをインバウンド観光につなげることに成功した。

 同社が越境ECに取り組み始めたのは2021年。越境ECでは外国人に人気の日本製トレカが売れている。入国規制が緩和された2023年5月以降、秋葉原の実店舗の来客数、売上高は前年比3倍以上になっている。

 越境ECでの購入客と実店舗での購入客は必ずしも一致しないが、

「品ぞろえの豊富な店は口コミで広がる。トレカ購入は訪日目的のひとつとなっているのでは」(同社担当者)

という。

 帰国後もリピート購入や知人・友人への口コミが続くなど、越境ECの可能性が見えてきたようだ。

インバウンドが注目する日本アイテム

BEENOSのウェブサイト(画像:BEENOS)
BEENOSのウェブサイト(画像:BEENOS)

 外国人の熱い視線を集めているのはトレカだけではない。越境ECを支援するBEENOS(ビーノス、東京都品川区)によると、越境ECと現地購入には共通した特徴があるという。それは

「日本のこだわりが感じられる商品」

である。

 例えば、フィギュアもそのひとつだ。日本のフィギュアの特徴は、仕事机の照明にまで繊細な色使いが施されていることだ。今やフィギュアの色使いは日本製フィギュアの「売り」であり、世界中のファンに愛されている。

 中古の子ども服やキャンプ用品などのアウトドア用品も人気だ。きちょうめんな人が多い日本の中古品は、リユースでも状態が良いことが多い。工業製品であっても、持ち主によって状態が変わるため、一点ものとして価値があるという。

 日本の職人が作った釣りざおや釣り針も人気がある。細部に至るまでよく研究され、丁寧に作られていると評価されている。

 ベビー用品などの衛生用品、タイヤやヘルメットなどの安全・安心に関する製品にも日本人の気質が表れている。越境ECで売れ、インバウンド観光客がこぞって購入する商品のラインアップにも、日本の強みが見て取れる。

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