山梨県に「空港」は必要なのか? 県知事が会見でブチ上げ、過去の教訓はどこへ行ったのか
山梨県が県内に空港を設置する可能性について、調査業務の発注を告知したことが注目されている。果たして、山梨県に空港は必要なのか。
山梨県に空港は本当に必要なのか
今回も持ち上がった山梨空港構想には、疑問符が灯されている。なぜなら、静岡空港があるからだ。静岡空港は静岡県にあるにもかかわらず、山梨県に利益をもたらしているのだ。
2022年にこんな珍事があった。川勝平太・静岡県知事が定例記者会見で静岡空港のことを「富士山山梨空港」と発言し、静岡県内で波紋を呼んだ。後に発言の真意を問われると、
「山梨県民に富士山静岡空港を自分たちの空港だと感じてもらい、積極的に利用してもらうことで利用者を増やしたいという思いが根底にある」
と弁明した。県知事が、こう口走ってしまうくらいに静岡空港における山梨県のプレゼンスは大きいのである。