「三菱新型アウトランダー」VS「トヨタRAV4」 マーケターの私が迷わず“三菱”に軍配を上げるワケ
2022年度の三菱自動車の売上高は2兆4581億円、営業利益は1905億円で好決算だった。その背景には何があるのか。
好決算の背景
2022年度の三菱自動車(東京都港区)の売上高は2兆4581億円(対前年4192億円増)、営業利益は1905億円(同1032億円増)で好決算だった。前半の半導体不足で実際の販売台数は11%減少したが、その内容は振るった。
これに寄与したのが、同社が長年にわたり市場導入を先行してきたプラグインハイブリッド車(PHEV)である。これは、日本での販売台数9万555台のうち2割以上、軽自動車を除いた4万9179台の約4割以上が
・新型アウトランダーPHEV
・エクリプスクロスPHEV
の合計で占められることからもわかる。
ハイブリッド車(HV)は、トヨタが1997(平成9)年に世界で初めて量産車として発売した。それから16年後の2013年、三菱自動車がSUVの量産型PHEVとして初代アウトランダーPHEVを発売した。
思えば2011年の東日本大震災から2年後であり、日本各地で年500回以上の地震が頻発しているタイミングだった。