「三菱新型アウトランダー」VS「トヨタRAV4」 マーケターの私が迷わず“三菱”に軍配を上げるワケ
2022年度の三菱自動車の売上高は2兆4581億円、営業利益は1905億円で好決算だった。その背景には何があるのか。
「選択と集中」の行方
三菱自動車がSUVで培ってきたRV市場トップブランドとしての実績は、PHEVという新たなカテゴリーでも強力だ。
同社の持つ本格的な4WD車開発のノウハウはもちろん、自衛隊をはじめとする耐久性を重視される現場への納入、災害に対するスタンスなどの多くの実績が積み重ねられている。それゆえに、PHEVへの「選択と集中」はより効果を発している。
三菱自動車の得意分野と歴史を認識した上で、「威風堂々」というコンセプトでデザインされた新型アウトランダーPHEVを改めて見てみよう。その太く大きなタイヤサイズとともに、頑丈なボディーも頼もしく感じられるはずだ。
今後もPHEVを事業の中核に据え、「選択と集中」を重ねるなら、三菱自動車の好調は短期的なものにはとどまらない。しばらくは日本、そして今後は世界でも、それは続くのではないだろうか。