国際線では不人気も 国内線の「プレミアムクラス」がキャンセル待ちレベルの人気なワケ

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国際線のプレミアムクラス需要が減少している。しかし国内線に注目してみると、国際線とは異なる側面が見えてくる。

1万円超の価格差を払う価値はあるか

飛行機(画像:写真AC)
飛行機(画像:写真AC)

 国内線は、国際線と比較してフライト時間が短いことから、

「数時間のためだけに追加運賃は高い」
「マイル修行の利用が多い」

と考えている人もいるだろう。マイル修行とは、上級会員ステータスを獲得するために、マイル積算率の高いプレミアムクラスに搭乗することを指す。しかし、サービスの質や快適性の観点から見ると、実はプレミアムクラスのほうが圧倒的にコストパフォーマンスが良いのだ。

 国内線エコノミークラスとプレミアムクラスのサービス内容の違いとしては、

・ラウンジ利用
・専用チェックイン/保安検査
・優先搭乗/降機
・優先預け荷物受け取り
・シートの快適さ
・上質なアルコールやドリンク
・機内食

などがある。

 プレミアムクラスでは、フライト前のラウンジ利用に加え、機内では広い座席に高級なドリンクや機内食の提供があり、上質な空の旅を楽しめる。また、繁忙期には優先的に搭乗や保安検査、搭乗後の荷物のピックアップなどが行える。1万円で至れり尽くせりのサービスが購入できると考えれば、時間を有効に使いたいと感じる人にとって費用対効果はとても高い。

 新幹線を引き合いに出してみよう。東京~博多間の移動でグリーン車を利用すると、追加料金として7790円もかかる。しかし、グリーン車には座席以外の付加価値はない。もちろんラウンジ利用もなく、アルコールもお弁当も付いてこない。自費で駅弁とビールを買えば、グリーン席料金と足し合わせてあっという間に1万円を超えてしまう。

 こうして見てみると、たった1万円でさまざまな優先サービスと上質な食事が付いてくるプレミアムクラスは、かなりコストパフォーマンスが良いと感じる。

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