武田信玄が遺した「棒道」「信玄堤」という揺るがぬ遺産をご存じか【連載】江戸モビリティーズのまなざし(13)

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江戸時代の都市における経済活動と移動(モビリティ)に焦点を当て、新しい視点からそのダイナミクスを考察する。

現在はハイキングコースに活用

棒道のハイキングコース(画像:写真AC)
棒道のハイキングコース(画像:写真AC)

 最後に棒道が現在、どのように活用されているかについて触れよう。

 三つの棒道のうち、現在残っているのは上ノ棒道だけである。さらに、上ノ棒道のJR甲斐小泉~小渕沢間はハイキングコースとして活用され、山梨の観光資源のひとつとなっている。

 コース沿いには、信玄が戦勝を祈願したと伝わる法性寺(ほっしょうじ)や、御神体を奉納したという六所(ろくしょ)神社など、ゆかりの名所もある。これらは、地域の民衆たちによって長い間、保存されてきた。信玄が地元で愛されていたことを示す恒例といえるだろう。

 信玄の遺産・影響は、今も深く息づいている。

●参考文献
・歴史群像シリーズ 闘神 武田信玄(学研)
・街道の日本史23 甲斐と甲州道中(吉川弘文館)

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