わずか15年で廃線 愛知県「桃花台線」が遺した都市計画という名の“無理難題”、そして落日のニュータウン

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小牧駅から桃花台東駅までを結び、開業からわずか15年で廃止された桃花台線。いったいなぜこのような結果になったのか。

グリーンラインは逆に予想以上

横浜市営地下鉄グリーンライン(画像:横浜市)
横浜市営地下鉄グリーンライン(画像:横浜市)

 2015年に開業した宮城県仙台市の地下鉄東西線は1日11万9000人の利用を想定したものの、実際には5万7000人と半分以下となっている。

 対して、神奈川県の横浜市営地下鉄グリーンラインは1日10万4000人と見込んだところ、14万人あまりと、予想を超えた利用者数となっている。

 開業が近い栃木県宇都宮市の次世代型路面電車(LRT)も、実は需要が不透明なままだ。沿線の500m圏内の人口は3万人程度に過ぎず、今後は人口減が続くと推計されている。また、メインとして見込まれる沿線の工業団地の利用者が、バスやマイカーからLRTに転換するかもわからない。

 いずれにしても、都市計画が想定通りとなることはほぼない。計画に必要なのは、動向を窺いつつ、柔軟に変更する姿勢なのだ。

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