幕張豊砂&高輪ゲートウェイ なぜ鉄道「新駅誕生」は歓迎すべきことなのか? モータリゼーション衰退で見える郊外開発の終焉

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近年、国内においてさまざまな路線で新線・新駅の開発や既存路線の延伸、他路線への接続などが活発になっている。その背景を見ていこう。

国内で進む新駅の開発

3月18日に開業した幕張豊砂駅のイメージ(画像:JR東日本建築設計)
3月18日に開業した幕張豊砂駅のイメージ(画像:JR東日本建築設計)

 近年、国内においてさまざまな路線で新線・新駅の開発や既存路線の延伸、他路線への接続などが活発になっている。新駅で記憶に新しいところでは、2020年の高輪ゲートウェイ駅や虎ノ門ヒルズ駅の開業がある。また、この3月18日にはJR京葉線・幕張豊砂駅、新駅ではないが大阪駅(うめきたエリア)が開業した。ここでは新駅の開発に伴う都市開発の動向を整理し、その背景を見ていきたい。

 メディアでも大きな話題となったのが、2020年3月14日にJR山手線・京浜東北線の田町~品川間に開業した高輪ゲートウェイ駅である。山手線では49年ぶり、京浜東北線では19年ぶりの新駅となった。

 品川駅・田町駅周辺エリアは東京国際空港(羽田空港)へのアクセスがよく、世界と国内の各都市をつなぐ広域交通結節点としての役割が強まっており、JR東日本は国・東京都・関係区等と検討を進め、品川車両基地の見直しによって生まれた約13ha(東京ドーム2.8個分)の大規模用地に新たなまちづくり推進している。

 新駅はそれに先駆けたものだ。現在は暫定開業で、2025年にはJWマリオット・ホテル東京やオフィス、商業施設、コンベンション・カンファレンス、インターナショナルスクール、住宅棟などからなる高輪ゲートウェイシティ(仮称)を開業予定だ。

 2020年6月6日に東京メトロ日比谷線の霞ヶ関~神谷町間に開業した虎ノ門ヒルズ駅は、虎ノ門ヒルズを運営する森ビルが請願し、UR都市機構と東京メトロが開発した請願駅。森ビルは新虎通り(環状第2号線、新橋~虎ノ門)を東京の新たなシンボルストリートとするべく開発を推進しており、新駅はその一環だ。

 駅と地下で直結する虎ノ門ヒルズ ステーションタワーが2023年に開業予定であり、地下鉄駅前広場と一体になった商業施設やオフィス、東京初進出のハイクラスホテル、新しい情報発信施設が導入される。さらに地上・地下・デッキレベルの重層的な交通ネットワークを強化・拡充し、虎ノ門ヒルズの交通結節機能を強化、エリア全体の回遊性の向上・にぎわいの創出を図る。

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