「船で通勤」は本当に普及するのか? 絶景味わえても課題山積、実際に通勤してみた

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「withコロナ」の今、満員電車で通勤する苦痛・不快感を、以前より強く感じる人も多いだろう。ゆったりと座って通勤できる舟運通勤が選択可能となれば、利用したいという人も多いのではないだろうか。

舟運通勤の可能性

今回乗船した船。普段は観光に使われている船なのだろう(画像:坂田良平)
今回乗船した船。普段は観光に使われている船なのだろう(画像:坂田良平)

 通勤ラッシュに苦痛を感じている人は、決して少なくないだろう。新型コロナウイルスの流行などもあり、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車で通勤する苦痛・不快感を以前より強く感じるようになった人も多いことと思う。

 もし、非日常的な船上からの景色を眺めながら、ゆったりと座って船で通勤できる舟運(しゅううん)通勤が、現実的な選択肢として整備されれば、「ぜひ利用してみたい!」と思う人もいるだろう。

 東京都と品川区は、2019年以来2度目となる、船を利用した通勤に対する社会実験「らくらく舟運通勤第2弾」を、2022年10月17日(月)~11月4日(金)の平日に行った。

 前回の社会実験では、日本橋から朝潮運河(※晴海トリトンスクエア近く)だけしか運航されなかったが、今回は、朝4航路、夕方3航路の計6航路(※1航路は朝夕両方運航する)が用意された。

 筆者(坂田良平、物流ジャーナリスト)は、朝7時に日本橋船着場を出航し、朝潮運河船着場を経由、日の出・竹芝船着場に7時45分に到着する便に乗船してみた。

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