「船で通勤」は本当に普及するのか? 絶景味わえても課題山積、実際に通勤してみた

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「withコロナ」の今、満員電車で通勤する苦痛・不快感を、以前より強く感じる人も多いだろう。ゆったりと座って通勤できる舟運通勤が選択可能となれば、利用したいという人も多いのではないだろうか。

船着き場は日本橋のたもと

日本橋船着場は、日本橋駅から徒歩2分、日本橋のたもとにある。アクセスは抜群だ(画像:坂田良平)
日本橋船着場は、日本橋駅から徒歩2分、日本橋のたもとにある。アクセスは抜群だ(画像:坂田良平)

 日本橋船着場は、日本橋のたもとにある。東京メトロ東西線・銀座線、都営地下鉄浅草線が乗り入れる日本橋駅のある日本橋交差点から150mほどの場所にあり、交通アクセスは抜群である。

 普段は観光用途に使われている船なのだろう。壁のない四方が開けた船は、よく言えば見渡しが良く、悪く言えば少々寒かった。

 筆者が乗船した船に乗ったのは、他にスーツ姿のサラリーマンとおぼしき人が一人だけ。船は定刻に出発、日本橋川を隅田川へと向かって下っていく。

 日本橋川から隅田川に出ると、一気に空が広くなり、開放感がある。朝日がまぶしく、目に痛いのもご愛嬌(あいきょう)である。この開放感は、電車通勤では味わうことは不可能だ。背後に東京スカイツリー、前方に佃島のタワーマンション群という絶景に、唯一の同乗者であるサラリーマン氏も、しきりに写真を撮っていた。

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